中部縦貫道を福井市から勝山市に向かって走ると、途中の永平寺町竹原で右の山側に見える神社があります。
名前を「弁財天白龍王大権現」、俗称:越前竹原弁財天、へびがみさん と呼ばれ地元の人に親しまれています。
拝殿
商売繁盛にご利益ある白蛇の神様が祀られた神社なのですが、ほかにも様々なご利益があります。
実際に足を運んでみると、地形のせいもあるのか普通の神社とは少し摂社・末社等の配置が違った感じのする神社です。
養老年間に白山を開いた僧「泰澄(たいちょう)」が創建したと言われています。
弁財天ということでやはり商売繁盛・金運にご利益がある神社ですが、御神体は大きな岩となっています。
時代の変遷の中で、白山平泉寺が隆盛をほこった頃、平泉寺近隣に神社や末寺が建てられ弁財天が祀られたのが神社の始まりとされていますが、一向一揆の際、白山平泉寺とともに一時消滅します。
しかし、戦後、大阪の材木商・浅井氏が「岩があり、そこに白蛇がいる」という夢を見たため、言われたとおり現地に行くと、林の中にあった岩で実際に白蛇を見つけ、拝んで帰ったそうです。
その後浅井氏は商売が繁盛したため、私財で拝殿を建立し、弁財天を祀ったのが今の竹原弁財天だそうです。
白蛇について調べてみたところ、蛇は一旦住みつくと、不都合が無い限り、一か所に住み続ける習性が強く、同じ岩についていることは考えられるそうです。
また、一度白蛇が生まれると、普通の蛇と子供をなしても、白蛇が続けて生まれたり、何代か後に白蛇が生まれる可能性も有りうるので、白蛇が現在でも住みついている可能性はあるとのことです。
残念ながら、私は参拝した際、白蛇に会うことはできませんでしたが、さまざまなご眷属がいるように感じました。
実際、不動明王、千手観音、稲荷神社、黒龍、薬師如来の社があり、また、白永龍王権現の石碑や穏やかで美しいお顔の弁財天の石像が祀られており、ご利益は多岐にわたると考えられます。
不動明王の社
千手観音の社
黒龍の社
薬師如来の社
詩
白永龍王権現の石碑
弁財天の石像
白蛇は、白龍の使いと言われています。また、白蛇はその希少性から縁起がよいとされ、信仰の対象となったものです。運気が上がる、金運が上がる、開運につながるなどと言われています。
五行説において白龍は「金」にあたる西方を守護しています。
蓄える(倉庫)、金運、飲食、結婚運等に関することをつかさどり、収穫を象徴します。
なので、結婚を考えた時や、相手と一緒に過ごす時間に必要なお金に関してお願いに行けばよいのではと考えています。
白龍神社の近くには、「白龍」という銘柄の日本酒があります。同じく松岡町に「黒龍」という銘柄の日本酒もあります。
福井には以外に知名度の高い「黒龍神社」もあります。
私は今回、黒龍川(現在の九頭竜川)のことを調べていて竹原弁財天に行き着きました。
中部縦貫道を通るたびに、気になっていた場所がやっと先日「竹原弁財天」であることがわかり、もっと早くに行けばよかったと後悔しているところです。
でも、どうしても時間と足が向かなかったのは訪れるタイミングではなかったのだろうなと感じています。
竹原弁財天は、恋愛にも良いパワースポットです。是非一度訪れてみてください。
ふと思ったのですが、黒龍と白龍が一緒にいるのは、箱根の九頭龍神社ぐらいで珍しいのではと感じました。