「白蛇を見ると良いことがある」 って聞いたことはありませんか。
私は小さい頃、大人からそれを聞いて友達と白蛇を探したことがありました。
近所には石垣のある家が何軒もあったので、友達と石の間をのぞいて白蛇を探したものでした。
なぜ今こんな話をするかというと、白蛇、白龍というと「お金のご利益」のイメージが強いのですが、調べてみると結婚のご利益があることがわかったのです。また、飲食、物の蓄えのご利益もあり、結婚に関しては「食うに困らず」のイメージが強くなります。
で、更に調べてみると、白龍、白蛇を祀っている名前のついた神社・仏閣は以外に少ないのです。
また、あったとしても以外にたたずまいが遠慮気味なのです。
代表的なところでは、
白龍神社(箱根神社内)
白い鳥居があるこの神社は、白龍大神をお祀りする社で、九頭龍神社本宮に程近い湖岸の森に鎮座しています。
「白龍」とは、その昔、箱根権現でお祀りされていた「白和龍王(しろわりゅうおう」の名を略したものです。
白龍神社(名古屋市)
石の鳥居には、蛇が浮き彫りされています。
白蛇がお祀りされて、金運、開運のご利益があるといわれています。
ここには重軽石(おもかる石)という2つの願い石があります。
最初に持ち上げて、叶えたい願いを唱え、もう一度持ち上げる。
その時、最初に持ち上げた時より、軽く感じれば願いはかなう方向に行く(引き続き努力しましょう)、重く感じれば難しい(もっと努力しましょう)と占うものです。
是非、トライしてみてください。
白龍神社(宮崎)
宮崎の白龍神社は、白へびさまで独自のお祓いをします。
ご利益は、家内安全、無病息災、縁結び、子宝・安産・子育て、商売繁盛、金運向上、交通安全、厄祓い、学業成就です。
「しめ縄のお姿の発祥の地」とも呼ばれる神社です。「守り神さま」として常時祀っている「神様が栄える」と言われている「白ヘビさまの交尾のお姿」(しめ縄のお姿)が神社で撮影されたことからこう呼ばれています。
白龍大神(大阪)
大阪中崎町の狭い路地の間を行くと、「白龍大神」があります。白龍大神の幟が目印となります。
この奥にある神社「白龍大神」は、お社の下に白い蛇が住んでいることから別名「みーさん」と呼ばれ、ここ中崎町を見守る神様として地元の方を始め沢山の方々の神様として奉られていますと書かれています。
商売や芸術、健康、子宝、また人と人のご縁をなどのパワーを授かるスポットとして注目されており、こじんまりとした社といった感じです。横には地蔵尊も祀られています。
白龍神社(福井)
大野市和泉村の九頭竜川の対岸にあります。
写真奥に見える大きな岩に亀裂があり、中には白蛇が棲んでいるといわれています。
たまに出てきて、賽銭箱近くにいたりするといい、先日清掃に来ていた方も見たことがあるということから、伝説の類ではなく、本当にいると考えられます。そしてこの白蛇を「白龍」として祀ったのが、こちらの神社です。
などがあります。全国を調べていくと、神社内に白龍、白蛇を祀った社は他にもいくつか見受けられます。
上記の神社も、単独神社であったり、ある神社内にあったりします。他の神様の御利益も合わさり、金運のほか、五穀豊穣、良縁成就、子授け、家内安全、仕事運、災厄除けなど様々なご利益が神社によってありました。
金運の御利益が強いイメージから弁財天との関りが深いと感じました。
また、ちょっと変わったところでは、五龍神を祀った田無神社(東京)があります。
田無神社では、陰陽五行説に則り、金龍を中心に五龍神を各方位の守護神として配置しています。
五龍神さまは「方位除け」のパワースポットとしてとても有名です。
各龍神の御利益は、
青龍(東)
五行説において「木」に当たる東方を守護しており、風の守護神ともいわれます。
春を象徴することから、風や樹木を司り庭園などを守護し、春に新芽が出るようにスポーツ、芸能の技芸向上、音楽性、話術、積極性等の発展と成長に導き、就業成就のご利益があります。
赤龍(南)
五行説において、「火」にあたる南方の守護神です。
火を司ることから書斎など努力の場を守護し、学業成就、勝負運、出世運のご利益があります。
生きていく上で大変重要な「直感力」、先を見越す力「先見力」などの御利益があります。
金龍(本殿)
五行説において「土」に当たる中央を守護し、大地や豊穣を司ります。
家庭全体や社内全体を守護し、あらゆる運気の向上と幸福招来のご利益があります。
本殿の中に合祀され、家庭運、事業運、頭脳運を司り大地に力強く根を張るような基盤作りを導いてくださいます。
白龍(西)
五行説において「金」にあたる西方を守護しています。
金属を司り、秋を象徴することから倉庫や飲食に関わる場所を守護し、金運、良縁成就、結婚運等のご利益があります。
黒龍(北)
五行説において「水」にあたる北方を守護しています。
水を司ることから厠・浴室などの水回りを守護し、また、身体健全、夫婦円満、交際運のご利益があります。
陰陽五行説には、相生(そうじょう)、相剋(そうこく)の関係があります。
相生(そうじょう)とは、相性が良く、スムーズに循環する関係にあること
相剋(そうこく)とは、相性が悪く、相手を抑制する関係にあること
をいいます。
それぞれの願いをかなえるためには、各々の龍神様にお願いするのが妥当だと思います。
が、少し陰陽五行説をかじった私にとっては、相生(そうじょう)の順にお願いして回ったら、すごい龍神様のパワーがいただけるのではないかと思っています。
是非、一度試してみたいと思っています。
話は変わりますが、多くの場合、白龍は白蛇が神格化したものと考えられています。
蛇と龍の関係は非常に深いです。
日本は古くから自然信仰があり、自然界のあらゆるものに神様が宿ると考えられていました。また、時代が進むと中国からの影響も受けることとなりました。中国では龍は最上級の神であり、天帝のシンボルとされる時代もあったようです。
日本には昔から、龍や蛇に対して
龍は水に住み、火難や水難から人々を救う
蛇は地に住み、人々に豊穣をもたらす
といったような考えや信仰があったようです。ゆえに、白蛇をお祀りし大事にしてきたのです。
中国では、蛇の事を小龍といい、古来、お金を運んできてくれる生き物として、とても大切に扱われているようです。
龍神のパワーはすさまじいものがあります。ここぞという時、一度龍神様にお願いするのも良いかもしれませんよ。