縁結びのことを調べているうち、どうしてこの神社は、縁結びで有名になったのか知りたくなりました。

結果分かったことは、

古事記、日本書紀、風土記に書かれている神話が関係している

神様には様々な呼び名があり、呼び名により神様の役目が違う

祀られている神社の創建後、時代と共に役割(縁結び)が加わっていった

ということです。

古事記、日本書紀の解説本や神話、おとぎ話(民間の言い伝え)に関する本等を読みましたが、結構しんどかったです。でも、楽しかった。

人の縁に関するロマンが感じられたからです。

例えば、おとぎ話の一寸法師では大国主命(おおくにぬしのみこと)とともに国造りをした少彦名命(すくなひこなのみこと)がモデルになったという説もあり、鬼退治の後、一寸法師は打出の小槌の力で大きくなり、結婚したことから、祀られている神社のご神徳に縁結びが入っているのでは想像されたりするのです。

日本人の感受性の豊かさは今も私たちの深層心理の何処かに息づいていて、恋をしたり、人を愛したり、感動したりすることで少しずつ表に現れてくるのではと思った次第です。


今回は、このような中から、神話、言い伝えの概略を含め幾つかを紹介していきます。
神社を訪れる際、神様の名前と働きを知って訪れるか否かで親密度は大きく変わってきます。
分からない場合は、神社にある神社の由緒書を見てから参拝しましょう。それだけで、神様から貴方への印象は随分違ってきます。
身近に感じて訪れることで、願いも通りやすくなるというものです。

○伊邪那岐(いざなぎ)、伊邪那美(いざなみ)

伊邪那岐、伊邪那美は初めて結婚をし、日本列島を生んだ神様です。
伊邪那美は伊邪那岐と共に天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)に大地を完成させるように命じられます。そこで、矛を使ってオノゴロ島を完成させ、大地に最初に降り立ちます。
オノロゴ島に降り立った伊邪那美と伊邪那岐は結婚し、二人の間には日本列島が生まれます。まず、最初に淡路島、次に、四国、隠岐と島々が生まれ、最後に本州が生まれます。
こうして生れた島が全部で八つだった事からこれらの島は大八島国(おおやしまのくに)と呼ばれ、その後、更に小豆島などの六つの島が二人の間に生まれると、二人による国生みは終わります。
伊邪那美は山の神、海の神、風の神、火の神と多くの神を生みましたが、火の神を生んだ際に火傷で亡くなります。亡くなった伊邪那美は黄泉国へ行きます。伊邪那岐は愛おしい伊邪那美を追って
黄泉国まで追いかけますが、変わり果てた醜い姿に愕然とし地上へ逃げ帰ります。黄泉国と地上の境である黄泉比良坂(よもつひらさか)を大岩で塞ぎ離縁することとなりました。
その後、伊邪那岐が黄泉国の汚れを落とすため禊ぎを行った際生まれた神が、天照大御神、月読命、建速須佐之男命です。

このため、伊邪那岐はこの世の代表者、伊邪那美は人間の寿命を司る死後の世界の代表者と考えられるようになったという一面があります。

伊邪那岐が祀られている代表的な神社
伊弉諾神社(淡路市)
・おのころ島神社(南淡路市)
・筑波山神社(つくば市)
・三峰神社(秩父市)
・愛宕神社・本宮(京都市)
・多賀大社(滋賀県多賀町)
・白山比咩神社(白山市)
・佐太神社(松江市)
・江田神社(宮崎市)
・英彦山神社(福岡県添田町)

   伊弉諾神社




伊邪那美が祀られている代表的な神社
伊弉諾神社(淡路市)
・筑波山神社(つくば市)
・三峰神社(秩父市)
・愛宕神社(京都市)
・多賀大社(滋賀県多賀町)
・花窟(はなのいわや)神社(熊野市)
・闘鶏神社(田辺市)
・白山比咩神社(白山市)
・佐太神社(松江市)
・江田神社(宮崎市)
・英彦山神社(福岡県添田町)
・波上宮(那覇市)


○菊理姫(くくりひめ)

菊理姫は、変わり果てた伊邪那美の姿を見て黄泉国から逃げる伊邪那岐が黄泉比良坂(よもつひらさか)で追いつかれ伊邪那美と口論となる場面に登場します。
泉守道者(よもつちもりびと)が伊邪那美の「私はあなたと多くの国を産みました、どうしてこれ以上生むことを望むのでしょうか。私は黄泉の国にとどまり一緒に行くことはできません」という言葉を伊邪那岐に伝えた後、つづいて現れた菊理姫が何かを言うと、伊邪那岐は菊理姫を褒めて地上へ帰って行きました。
ここには、菊理姫が何を言ったのかは記されていません。

この出来事から伊邪那岐と伊邪那美の言い分をくみ取り、夫婦のケンカを納めたことから縁結びの神と言われるようになったと言われています。
また、「菊理(くくり)」には解けたものを結うという意味があり、古くから男女の縁を付けると解釈され、縁結びに繋がったと考えられています。

菊理姫が祀られている代表的な神社
白山比咩神社(白山市)

・白山神社(東京都文京区)
・白山神社(新潟市)
・白山長滝神社(岐阜県白鳥町)
・白山神社(土佐清水市)

   白山比咩神社(奥宮)


○猿田彦(さるたひこ)、天宇受賣(あめのうずめ)

猿田彦大神は、天孫降臨の際、天の八衢(あめのはちまた)に立ち、高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を案内した神です。
高天原から葦原中国まで照らす神がいたましたが、最初、猿田彦はその姿の異様さ故に疑念を持たれ天宇受賣命(あめのうずめのみこと)を使わし、誰であるかを尋ねられ、
瓊瓊杵尊らの先導をしようと迎えに来た国津神であることを伝えることで信じて貰うことが出来ました。
理解を得た猿田彦は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)らを無事に葦原中国まで案内すると、天宇受賣命と一緒に自分の本拠である「伊勢の狭長田(さながた)五十鈴の川上」の地に戻り、この地を治めました。

猿田彦は天宇受賣命と結婚したことから縁結びのに繋がるようになりました。

元々、猿田彦は物事を良い方向へみちび導く神であり、人生の方向性を決めるときにも力強い味方となってくれると思います。

猿田彦が祀られている代表的な神社
猿田彦神社・佐瑠女神社(伊勢市)
・二見興玉神社(伊勢市)

・椿大神社(鈴鹿市)
・都波岐・奈加羅神社(鈴鹿市)
・白髪神社(高島市)
・平野神社(大津市)
・巻堀神社(盛岡市)
・椋神社(秩父市)


○稲田姫(いなだひめ、奇稲田姫(くしなだひめ))

ヤマタノオロチ退治伝説と言った方が分かり易いと思います。

高天原を追放されて出雲に降りたった須佐之男命は、老夫婦から末娘の稲田姫もうすぐヤマタノオロチに食べられてしまうという話しを聞きます。
美しい稲田姫が愛おしくなった須佐之男命は、稲田姫との結婚を条件にヤマタノオロチ退治を申し出ます。須佐之男命は見事ヤマタノオロチを退治し、稲田姫と結婚できることとなりました。

このときの喜びの詩に『八重垣』が何回も出てくることから、八重垣神社に注目が集まっています。

稲田姫が祀られている代表的な神社
八重垣神社(松江市)

・須佐神社(出雲市)
・山邊神社(江津市)
・氷川神社(さいたま市)
・六所神社(神奈川県大磯町)
・今宮神社(京都市)
・八坂神社(京都市)
・櫛田神社(射水市)
・須賀神社(和歌山県みなべ町)
・椙本神社(高知県いの町)


○大国主(おおくにぬし)

大国主は、大己貴神(オオナムチ)や八千矛神(ヤチホコ)など様々な異名の持ち主で、大国主があちこちの女性に求婚に行く話しが多数でてくることから、これも縁結びに繋がっているのかも知れません。
また、運命の赤い糸伝説も三輪山の大物主であり、これは大国主の異名であり、縁結びに繋がる話しです。

一番納得できたのは、解説本の中の解釈でした、

国譲りの際、「この世の目に見える世界のことは皇孫(天津神の子孫)があたるので、あなたには目に見えない世界を司り、『むすび』の霊力によって人々を幸福に導いてください。」と言われ、これに納得した大国主は国を譲り、目に見えない世界(幽界)へ去ったということです。

「『むすび』の霊力によって人々を幸福に導く」ということは、社会全体の幸福、発展のために『むすび』の力を発揮するということであり、人と人の縁、人と仕事の縁、人の成長を手助けする縁などその人にあう縁によりその人を幸せに導くということです。

縁結びというのはその人にあう縁を結び、合わない縁を切って日々幸せに導こうとすることであり、その中に男女の縁もあるということです。

大国主が祀られている代表的な神社
出雲大社(出雲市)
・大神神社(桜井市)
・北海道神宮(札幌市)
・気多大社(羽咋市)

・大洗磯前神社(茨城県大洗町)

・氷川神社(大宮市)
・日吉大社西本宮(大津市)
・大和神社(天理市)
・射楯兵主神社(兵庫県姫路市)
・金毘羅宮(香川県琴平町)
・篠座神社(福井県大野市)


○弟橘姫(おとたちばなひめ)

東国に遠征中の日本武尊は妻である弟橘姫を伴って、走水(神奈川県横須賀市)の海から房総半島へと軍勢を連れて渡ろうとしていました。
しかし、日本武の発したある一言で、船を漕ぎ出すと波が逆立ち海が荒れ狂って船を進める事ができなくなってしまいました。

この状況を見た弟橘姫は夫の危機を救わなければならないと思い「身代わりに私の命を捧げ、海峡の神の心を鎮めましょう」と言い、海の中に入水します。
するとたちまち海は鎮まり、日本武尊は無事に海峡を渡り、遠征を続ける事ができたと伝えられています。

弟橘姫が祀られている代表的な神社
橘樹神社(川崎市)
・橘神社(茂原市)
・走水神社(横須賀市)
・吾妻神社(神奈川県二宮町)
・大鳥神社(東京都目黒区)
・妻恋神社(東京都文京区)

   妻恋神社





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