先日、女性3人と夕食に行く機会がありました。
事前に申し合わせたわけでなく、女性からのお誘いでそうなったのですが、何故か私を呼ぼうということになったらしいのです。
女性は全員未婚、24歳、27歳、31歳、会社は女性2人を除いて、私を含め全員別々。
なぜ誘われたのかを聞くのは野暮だと思ったので敢えて聞かずにいました。
食事が進むにつれ、世間話が一瞬途切れた時がありました。
突然、24歳の女性から、
「男の人って、どんなとき女の人が欲しくなるんですか?」
と質問が飛んできた。一瞬、私は彼女の意図が分からず、
「欲しくなるって、具体的に言うと何を想定して言っているの、心を欲しがること、体を欲しがること色々あるけど?」
と言葉を返したのだが、彼女はちょっと考えて、
「全部かな? 男の人ってよくわからないから」と。
「男性も女性のことよくわからないよ、分からないからうまくいくこともあれば、うまくいかないこともある、だから理解できないことが楽しいんだと思う」
と返したのだが、彼女の視線はチョー不満そう。
年長の女性が「応えてあげたら」というので、それなら、個人的見解で了解いただけるならということで、私の考えを伝えることにしました。
私は、念のため3人に今交際している、または意識している男性がいるか確認しました。
3人のうち2人はいない、1人は気になる男性がいるとのことでした。
5分ほど時間をもらい、自分の心を整理しました。
私自身の思いを語るので、多分、恋愛本とかに書かれていることとは違うと思います、そう思って聞いてください、と一応前置きをして話始めました。
人間って三大欲があるって言われるよね。
一般的には、食欲、性欲、睡眠欲。
睡眠欲を別の物にする説もあるけど、一般論に沿って話を進めますね。
食欲と睡眠欲は生きるためにあがなえない欲求だと思います。でも、過去に、上人、大師と称される仏教上の僧の何人かはこれを断つ修行をして生き仏となっています。
性欲は、人間も動物に分類されますが故に本能として誰しもが持っている欲求です。
この三大欲求のバランスは性別、年代で変わるといわれ、バランスの取れたひとは充実した人生を送ることになります、一般的には。
しかし、性欲に絞って考えると、確かに一般的には年代で変わると思いますが、50を過ぎた私でも未だに性欲はあります。
ですから、性欲は相手の女性に大きく左右されると考えています。
現実的には無理ですが、許されるなら、私は、それぞれすばらしい魅力をもったあなた方三人とスキンシップを取りたいです。
笑えるでしょ。でも、他の男性が ”あの女いいよな、抱いてみたいよな” と言っても自分には全く性の対象ならない女性はたくさんいます。
簡単に言えば「好み」の一言で片付けられてしまうかもしれませんが、深層心理学的にはそんな薄っぺらいことじゃないと思っています。
性欲は分解していくと、快楽、子孫繁栄、征服欲(支配欲)、依存欲(支配されたい、必要とされたい自己満足の昇華)等に枝分かれします。
例えばAさん、貴方は好きな男性がいたら抱かれたいと思いますか。
(Aさん)思います。
それはさっき言ったことに当てはめると、貴方が快楽、依存欲を得たいからなんです。
私は「求められたら」と言いませんでしたが、それでもあなたは抱かれたいと思ったんです。
心のどこかに、好きな人に必要とされたら私は嬉しい、好きな人に身も心も任せて護って欲しい、好きな人に抱かれたらなんて幸せなんだろうなど
いろんな感情が入り交じったと思いますが、それらを心がまとめて「抱かれたい」という言葉になったのではないのでしょうか。
じゃあBさん、貴方は好きな男性を抱きたいと思ったことはありますか。
(Bさん)あります。
それはさっき言ったことに当てはめると、貴方が快楽、征服欲、依存欲を得たいからなんです。
自分から相手を求めるということは、何らかの欲望が心の中にあるからなんです。
Aさんとは少し違いますが根本的には同じことが含まれます。
自分から相手に意思表示しても相手が好きな人に変わりはないので、この人と体で語り合ったらどれだけ幸せだろう、私はあの人の心をがっちり掴んで私から離さない、そして時には相手から抱かせて欲しいと言われるほど相手の心に入り込みたい、もし結婚まで行くなら彼の子どもを産み育てたいなどといったものを心がまとめて「抱きたい」という言葉になったのではないでしょうか。
何となくわかります?
これは、男性も女性も一緒なんです。
でも、女性は男性よりもシチュエーションやその時の感情で大きくぶれやすいから、男からみたら ”何でやねん” という気持ちになります。
じゃあ、Cさんに聞きます。貴方は好きな男性がいたら、抱く方と抱かれる方どちらを選びますか。
(Cさん)う~ん、わからないわ?
男の場合はほとんどの場合、結局は、女性を主人公にして抱く、男のほうからそういう行動を始めた、というシチュエーションであったというようにされてしまうのです。
じゃあ男性はどうなのって話になりますよね。やっぱり、抱きたい時もあれば抱かれたいときもあります。同じなんです。
そして、AさんはBさんの心情になることもあるし、その逆もありうるのです。
深層心理の面からいうともっとややこしい話になるので、これ以上はやめておきます。
ではCさん、あなたは男は必ず女を欲しいと考えると思いますか?
精神的、肉体的どちらも含んで考えてみてください。
(Cさん)多分、精神的にも肉体的にも男性は女性が必要と考えると思います。
そうですか、殆ど当たっているとは思いますが、私は必ずしもそうとは限らないと思っているのです。
人は一人一人この世に背負って生まれてきたものが違うから、その相手と巡り会えない時だけは違うと思っているのです。
これは、特殊な場合であって、あまり考える必要はないと思いますが、心というより魂が相手を欲しなければ、現実的に異性を探そうとしませんから。
話は少し変わりますが、
私はね、以前考えたことがあるんです。
男が、一人の女性を前にしたとき、
1.抱きしめたい、本当にそれだけでいい。
2.腕のなかでずっと抱きしめていたい。
3.抱きしめてからスキンシップに移りたい。
4.ただ、ただ、彼女と体を重ねていたい。スキンシップしていたい。
5.性欲をむさぼりたい。
の5つに大別できるんじゃ無いかって。
自分が経験上思ったことを分類しただけなんですけどね。
これは相手にも依るんだと思いますが、やはりお互いの感情のなせるわざだと思います。
そして、その行動が女性の気持ちの許容範囲なら二人の親密度は増していく。
私は、「据え膳食わぬは男の恥」をやってしまった男なので、それも2回も、親しい友人からは、『お前らしいな』、『相手の気持ちを考えてやれ、男として恥ずかしくないのか』の全く真逆のお言葉を頂戴しました。
でも、その時は、彼女の気持ちをかなえてあげたくてもかなえてあげられなかったのです。
諺がわからない人がいるようなので解説すると、「据え膳食わぬは男の恥」とは、女性のほうから言い寄ってこられたのにそれを受け入れないのは、男の恥だという意味です。
実際に私にはあったんです。いいなと思っている女性から、『抱いて』って言われたことが。
でも、どうしてもその時は、腕の中でずっと抱きしめているだけにとどめてしまった。抱きしめていることしかできなかった。自分の心の声は、もっと先に進めと言っているにもかかわらず。
でも、後悔はしていませんよ。多分、その時は心の声を深層心理(本能)が彼女の何かを感じ取って押さえ込んだのだと思います。確か20代中頃だと思います。
この年になるといろいろ経験してしまって、後で行動の理由を探して当てはめてしまっているのかも知れないと思いますがね。
『抱いて』って言われて普通に、スキンシップに移ったこともあります。まあ、これが普通なんでしょうけどね。
『朝まで一緒にいて』とせがまれて腕の中に抱いて一緒にいたこともあります。
『今日はあなたと抱き合いたいの』と言われて、感情のおもむくままに抱き合い翌日仕事を休んだこともあります。
今考えると無茶なことをやっているなと思いますね、あらためて。
私の20~30代の頃はまだ親が多分娘にうるさいことを言っていた時代だと思いますから、自宅から仕事に通っている人には一応、遅くなっても帰った方がいいよとはいったのですが、彼女たちは、友達の家に泊まるからと家に電話を入れて私の部屋にいたり(当時は、固定電話の時代なので、今みたいに簡単に電話できた時代とは少し違います。)、私を部屋から帰してくれませんでした。
そこで学んだことは、女性はワガママだということです。
恋愛中であっても、そうであっても、欲求を満たすためには自分を中心に置きたいということです。
それが、男性よりも表に強く現れるんだと思います。
見る角度を少し変えてみます
これは付き合っている彼女がいる時をイメージして聞いてください。
デートの時、着てきた服、雰囲気にドキッとした時、仕草に色気を感じた時、この場合男としては何らかのスキンシップを取りたいと感じますね。
デート中の笑顔が印象的なとき、すぐにでも抱きしめたいと思いますね。
嫉妬心の強い人は彼女を他の人に渡したくないという独占欲が表面に出てきますね。
そう、彼女もしくはそれに近い状態のときはちょっとしたことで彼女を自分のものにしたいと思いますね。
恋人同士なら、他人には渡したくないと強く思うでしょうね。
征服欲から相手を抱きたい、スキンシップを取ることで相手の気持ちを確かめ、自分の支配下に置きたいと考えるようになるんですね。
独占欲、征服欲が芽生えた時が、一番男は女を欲しがると私は感じています。
裏をかえせば、男が女性の笑顔や仕草、着こなしに魅力を感じなかったら、男はその女性を欲しないということです。
全くシーンは違いますが、何かいやなことがあって、自分で心の処理が出来ずに何かに逃げたいとき、自分に寂しさを感じた時は女性の優しさが欲しくなります。
まあこれは男も女も同じですから理解してあげてください。
後の2つは、求めている答えとミスマッチかもしれませんが、一応彼女が欲しいと思う人から聞いた事なので言っておきます。
1.クリスマス、お祭り等のイベントの時に一緒に過ごせるひとがいないときは欲しいそうです。要は、周りの状況と今の自分の状況を比べて寂しいと思う時です。
2.彼女に振られて情緒不安定な時、だれでもいいから自分の相手をしてくれる女性がいないか探すんです。
どうですか、三人様、それって私にも思い当たる節があると同調できるところありませんでしたか?
結局は、男も女も同じ、お互いを欲しがるということです。
でも、女性は男性以上に “わがまま” ということです。
人間結局、何処かで母性、夫性を求める時があります。
それが、恋人同士の時であったり、不倫の時であったりさまざまです。
途中で触れましたが、人間は男も女もこの世でやるべきことを背負って生まれてきているんです。
それを成し遂げるために、相手が必要となってくるのです。
相手へ求める物、求め方が違うのは、それぞれが成し遂げることが違うからです。
みんな、今世でやるべきことが出来る相手と巡り会えるとイイですね。
自分が今世で輝ける相手と巡り会えることを祈っています。
終わり。
このくらいで勘弁してください。
(女性陣)ありがとう。何かもっと深い話が奥にありそうだけど、また、個別に聞かせてください。
ところで奥さんってどんな方なんですか?
そこ聞く?
私は、一目惚れみたいな感じで家内と出会って結婚しました。
そのときは、お互いを高めあえる女性を私は欲しいと切望していました。
今で言う、パワースポット(神社の神様)にもお世話になりましたよ。
パワースポットは、ちゃんと向き合えば恋愛、人間関係等様々なことに力を貸してくれますよ。