私が20代前半から30歳前後までは、バブル時代前後で、テレビではトレンディードラマ、「男女7人夏物語」、「東京ラブストーリー」、少し変わったところで「101回目のプロポーズ」などがあり、今に比べれば、明るいというか、単純な純粋さが見られました。
先日テレビで放映された、少子化対策問題を取り上げ、見合い結婚が義務づけられたドラマ「結婚相手は抽選で」は考えさせられました。現代日本の抱える問題を直視し忠実にとらえたものだと感心しました。

でも、私は、彼氏が欲しいと思っている人には、この記事を読んで欲しいと感じています。
日本でも、外国みたいに結婚に囚われないパートナー又は家庭の形が認知されるようになると、恋愛の形に変化が見られるかもしれませんね。


先日、このドラマのことを思い抱いたとき、20代にあったことを思い出しました。
当時私には彼女がいました。
また折に触れ、2歳ほど年上で、声を掛けてくれる社外の女性がいました。
彼女は、私に彼女がいることを知っており、私の彼女とお互い知り合いではありませんでしたが、私の彼女の顔は知っていました。

ある日、その社外の女性から電話がかかってきて、

F子

T男、今週の日曜の午後2時頃から時間あけて。


T男

あいてる? じゃなくて あけてかよ。 まあ、いいよ。


F子

じゃあ2時頃私のアパートに来て。住所はここ。近くにスーパーがあるからそこに車を止めてきて。


T男

わかった。じゃあ2時頃行くよ。

日曜、地図を頼りに彼女の部屋に行きました。

F子

T男、良く来た、早く上がって!

てっきり、何処かへドライブに行こうとでも言われるのかなと思っていた私は面食らってしまった。

T男

早く上がって? 俺、あんまり女性の部屋に上がったこと無いんだけど。


F子

気にしないの。はいはい、そこに座って。

そういう彼女は、いつも外で会う雰囲気とは違い、一瞬、素敵な女性だなと心を動かされてしまった。
部屋は、結構整頓されていて小綺麗でした。

F子

少し掃除したから、大丈夫でしょ。


T男

F子さん、ところで今日は何?


F子

あれ、いってなかったけ。午後から付き合ってって。


T男

聞いてはいたけど。。。


F子

実は見たい映画があって、1人でみるのも寂しいからあなたを読んだわけ。わかった。


T男

そうなら、最初からそう言ってくださいよ。ケーキの一つでも買ってくるのに。


F子

ほら、あんたはすぐそういう風に気を遣うでしょ。だから言わなかったの。


T男

で、何の映画を見たかったんですか。


F子

ほら、これよ。他にもあるの。あ、ちょっと待って今飲み物持って行くから。

飲み物を持ってきた彼女は、私のそばに座って、飲み物をついでくれました。
そのとき、少し飲み物がこぼれたので、ティッシュを探したのですが、見当たらずハンカチで拭こうとしたら、

F子

あ、多分隣の部屋にあるから持ってきて。


T男

はいはい、取ってきますよ。

この部屋ですかと確認して、ドアを開けたら、なんと、中には彼女の下着が干してあるではありませんか。
ティッシュも探さずにビックリして戻った私は、

T男

部屋に下着が干してあるじゃないですか。ビックリしましたよもう。


F子

あ、ごめん、じゃ、私取ってくるわ

といってティッシュと干してある下着を持ってきました。

F子

ビックリした。私って普通、こんな下着付けてるのよ。見てみる。


T男

それって勧めて見せるもんじゃないでしょ。

彼女は戸惑って赤面している私を楽しんでいるかのようでした。

F子

では、映画の前に、下着の講釈をしてあげる。


T男

ありがたい話しだけど、遠慮しとくよ。勘弁して。


F子

あのさ、下着って、男性もデザイン作りから関わっているんだよ。何も恥ずかしがることじゃないって。

そういって、彼女は別の部屋へ行き、数種類の別の下着も持ってきました。

F子

ほら、触ってご覧よ。女性はこんな感触の物を身につけているの。ほら、生地でもこんなに違うし、デザインが違うと全く印象が変わるの。ほら、触ってご覧なさいよ。あなたの彼女も、あなたといるときにはどんな下着を着けようか考えていると思うよ。


T男

は、はい、よく分かりました。着る服だけじゃ無くて、下着にも気を遣って、デートとかに行っているということですね。


F子

わかったらよろしい。で、これって、似合うと思う。私、以外に気に入っているんだけど。


T男

自分が気にいっているんなら、似合うんじゃないんですか。付けてるとこ見たことないし、本当のところは分かりませんけど。


F子

怒るわよ、本気で考えてよ。


T男

わかりましたよ。私にも心を落ち着ける時間を少しください。どれが似合うか判断したいものを並べてください。

彼女は他のものも数点出してきてテーブルの上に並べました。
こんなに、女性の下着を見たのは初めてでした。もう、恥ずかしさを通り越して、製作者の目で見たと思います。

T男

まず申しあげます。これを除いては、私のイメージでは全て貴方にあうと感じます。
そこで、上に着ている服にもよりますが、普段、外で会うときのあなたなら、これと、これが似合うと思います。
今日みたいなイメージならこれら3種類くらいかな。


T男

一応オーリングテストをしてみましょう。簡単にいうと、自分に合う色かどうか判別が出来ます。
あら、以外、これあんまり良くないんだ。これと同色系の色のものはなるべくやめた方がいいと思います。


T男

今回は、非常に貴重な物に触らせていただきありがとうございました。こんなこと、彼女にも聞けないしメッチャ感謝しています。


F子

私も、ごめんなさい。少しお茶目が過ぎちゃったわ。
でも、人に自分の着けてる下着を見せて恥ずかしくなかったのは今回が初めてだわ。今度、下着買いに行くのに付き合ってね。


T男

勘弁してください。彼女に誤解されたら、俺やっていけないし。

でも、結局彼女に口で上手く騙されて、暫くして、下着を買いに行くのに付き合わされた私がいました。
そしてそこで、販売員の方にいろいろ教わり、女性の下着への考え方がほんの少しだけ理解できたような気がしました。

で、やっと本題の映画鑑賞に取りかかりました。
鑑賞前に、彼女はその映画のことを少し説明してくれて、彼女はこんな映画見るんだと再発見した自分がいました。



お互い多分異性として意識していなかった(と思っています)せいか、最初から、彼女は私に密着して来ました。
途中には、自分から、私の手を肩に回して鑑賞を楽しんでいました。

男としては、嬉しいこともあるけど、良いんだろうか? という心と葛藤しながら、彼女に任せていました。

映画を1本見終わって、暫く雑談し、もう1本つきあってといわれ、見ることになったのですが、ビデオをセットして(当時はVHSです)戻ってきた彼女は、私の膝の上に座ってきたのです。

F子

座り心地が悪いわ。少し脚を開いてもらってもいいかしら。


T男

ご要望とあらば。(多分、何かいやなことでもあったのかな~)

何か、イイ臭いはするし、手は、お腹の前で組まされるし、正直よく我慢できたなと自分でも驚いています。
映画を見ながら、屈託無く笑うし、

F子

今の彼女ってひどくないっ

て同意を求めてくるし、何か途中からは、年上の彼女が、可愛くて、いとおしくすら感じてしまう自分がいました。
確かに、自分の彼女とは外で会うことが多かったし、例えば恋人同士の時間の過ごし方って、こんな形も有りなのかなと勉強させて貰った感はありました。
そして、彼女って甘え上手だなと感じました

とりあえず、映画を見終わり、ビデオをリモコンで止めると、彼女は振り向いて、

F子

今からどうします?


T男

今からっていっても、(時計を見て)、夕飯は食べなあかんな。どっか食べに行こうか?


F子

私、何かつくろうかな! お礼もかねて。
 決めた! 帰っちゃダメだよ。 何が食べたい。

もう、観念しました。

T男

そう油濃いものでなければ。麺類でもいいよ。


F子

じゃあちょっと買い出しに行ってくるからテレビでも見て待っていて。

一人になった間、今日の出来事は何だったんだろうと考える余裕も無く、ボーとしている間に彼女は帰ってきて、料理を始めました。

音を聞いていると、手際がいいのでつい、台所を覗きに行きました。
調理をするのもやはり手際よく、こんな人が嫁さんならきっと幸せだろうなと思ってしまいました。

出来た料理を食べながら、世間話や他の人の恋話の噂などをして過ごしました。
彼女は後片付けもはやく、本当に嫁さんにはうってつけだなと感じました。

T男

もう暫くしたら帰るよ。


F子

そうね、じゃ、11時帰宅ということでお願い。


T男

え、まだ1時間以上あるし!!


F子

いいじゃないの。たまには年上の女性の言うことも聞きなさい。


F子

ねえ、少し横にいてもらってもいい。


T男

(やはり何かあったんだな,そう思いながら)
いいよ。

彼女は横に座って、僕の腕を肩に回させて、

F子

T男って、どうして一緒にいると心が落ち着くのかな。安心するのかな。
今日なんて途中から、あなたのぬくもりが心地よく感じられて。
自分でもよく分からなくなっちゃった。


F子

T男とは、恋人って感情では見れない、これははっきりしているの。
結婚相手とも違う、これも何となくわかるの。
でも、本当に心を癒やして欲しいなっていうような思いに駆られると
あなたの顔が浮かぶの。だから、この前急に電話しちゃったの、会いたいって。


F子

本当は今日困ったでしょ。
今でも本当は、返したくない。
もっと心を癒やして安心させて欲しい。

そう言って、彼女はうつむき黙り込んでしまった。
体が小刻みに震えているのが分かりました。本当に心が潤っていないのだなと感じました。

こんな時にかける言葉は若い私には分かりませんでした。
でも、自分が思ったことを口にしなければ、この場は治まらない、そう感じたので思ったことを口にしました。

T男

F子さん。あなたにそんな風に私のことを感じてもらえて嬉しいよ。
お互い、恋人同士とかそんな感情抜きで今まで付き合ってきたよね。
でも、今日あなたの心に欠けた部分があるなんてさっきまで分からなかった。
本当に未熟者だよね。


T男

でも、もし、私の存在が、私に1時間でも寄りかかっていたら心の安寧が得られるならこれからもそうしてください。あなたは、知らず知らずのうちに、心にできた小さな傷が削れて、ヒビが深くなって、どうしようも無い状態になったんだと思う。
そのとき、たまたま私という存在が近くにあった。それだけで良いじゃないですか。


T男

私も、映画を見ながら邪な気持ちが生じたことは事実です。でも、何もできなかった。
なぜか何もできなかった。これも事実です。


T男

今、あなたの心に必要なのは、恋では無く、明るい光で魂を包み込んで、魂を温かくしてあげることなんだと思う。
私も、協力するよ。あなたが今まで以下のあなたになってしまったら、私も成長できないと思うから。
自分の彼女にも、あなたのことは話して、たまに合うことの了解をもらうから心配しないで。


T男

今日は、本当にいろんなことを学ばせて貰いました。
良い思いもさせていただきました。
本当にありがとうございました。


T男

じゃあ、暫く肩を寄せ合っていよう。
あなたの気持ちの一部がわかったから、いとおしむ気持ちで肩を寄せあっていられる。
でも、12時までだからね。


T男

また、会いたくなったら今までみたいに電話して来て。待っているから。

それから、時折彼女が言うことに相づちをうちながら12時まで彼女と肩を寄せ合いながらいました。

今、考えると、彼氏、彼女だけでなく、普段、お互い気持ちを通い合わせているパートナーの気持ちを浄化し、マイナスをゼロまで引き戻し、出来ればプラスまで引き上げる、これって、パワースポットが持っている性質と同類の物ではないのかなと、今になって気づいたのです。

年を重ねて、色々な人間関係等を通して、経験則から今分かった、遅きに失して恥ずかしい限りです。

しかし、”人はある人に対してパワースポットとなりうる” これは実感です。

これから、彼氏、恋人が出来た人は、

 相手に対して自分はパワースポットの存在になれる
 彼氏、恋人は自分のパワースポットの存在になれる
 相手と自分はお互いがパワースポットの存在になれる

このことを、心に刻んで相手と向き合って欲しいと思います。

これが出来るかどうかが、パートナーの形を決めたり、他の縁が結ばれ新しいパートナーに巡り会える大きな要素となります。

ちなみにその後、F子さんは少しずつ変わられ、いつのまにか自分が結婚相手にしたいな」と公言できるほどの素敵な女性になりました。
私も、彼女のおかげで女性についていろいろと学ばせていただき、本当に素晴らしき縁を取り持ってくれた神様に今は感謝するばかりです。